ふれパトとはWhatisFureaiPatrol

What is FureaiPatrolふれパトとは

ふれパトは、ふれあいランニングパトロールの略称であり愛称です*。 「ふれあい」と名づけたのは、権限を持つ警察官のパトロールとは異なり、市民同士、仲が良く、声をかけ合える関係の構築こそが地域に安全と安心をもたらすと考えたゆえです。

前身のひょうごふれパトを立ち上げるとき、「ふれ」には「フレーフレー」の意味も込めました。ふれパトの発祥地である神戸で開催される神戸マラソンにおいて、市民ランナーにたくさんの熱いエールを市民が送るのを見て、ボランティアが見守る人に、見守られる人もボランティアにエールを送る関係を築きたいと思いました。実際、ふれパトをしていると、「頑張って~」と声をかけられます。ボランティアをしていて「ありがとう」と言われる場面は多くありますが、「頑張って~」と言われるのはランニングパトロールならではしょう。

ふれパトを日々してくださっている中心メンバーは、市民ランナーの方々です。ふれパト参加の動機づけとして、「マラソン大会でボランティアにお世話になっているので恩返しをしたい」とおっしゃる方が多いです。ふれパトは、こうした"ボランティアの循環"を、お互いの「趣味や特技を活かした地域安全ボランティア活動の機会を提供」(本協会定款1条)し、広げていきたいと考えております。

他の多い動機づけとして、「ランニング、ひとりだと続けにくいから、仲間と一緒にしたい」というものがあります。ふれパトは、「自分のために"も"なるから続けられるボランティア」を目指しています。当HPのカレンダーをチェックして、ご自宅やご勤務先の近く、さらには旅行先や出張先でふれパトの予定があったら、”感じのよさそうな場所”感覚で立ち寄っていただければと思います。ふれパトランナーは、初参加のみなさまを喜んでお迎えします。

*「ふれパト」「ふれあいランニングパトロール」は、特定非営利活動法人日本ふれパト協会の登録商標です。

ふれパトの特徴

  1. ボランティア自身の安全確保を第一としています
  2. 周りに迷惑をかけないようにしています
  3. 笑顔で明るくあいさつや声かけをしています
  4. 個性豊かなチームがたくさんあります
  5. チーム間の交流が盛んです
  6. 参加・会費納入から普及・発展まで幅広い貢献の仕方があります
  7. 地域安全の専門家・実務家の視点で活動の成果(社会的インパクト)の向上に努めています
  8. 行政や警察と良好な関係を築きつつ、自立的な組織運営を行っています

Types of Activitiesふれパトの種類

ふれパトは、ランニングパトロールとして大きく、グループふれパトと、チームふれパト、ひとりふれパトに分かれています。
それに加えて、「ふれパト大志」というリーダーで構成される「ふれパトランナー委員会」の企画、または各チームの企画によるイベントなどがあります。

ふれパトの種類

  1. グループふれパト HPやFacebookででは事前に予定を公開せず、6人上限1班のみで実施。協会が認定する「ふれパトリーダー」「ふれパトシニアリーダー」が実施管理します
  2. チームふれパト HPやFacebookで事前に予定を公開し、非会員の一般ランナーの参加も歓迎。原則24人が上限で、「ふれパトシニアリーダー」が実施管理します
  3. ひとりふれパト ふれパトランナーを2人以上継続的に集めにくい状況において、「ふれパトシニアリーダー」が行います
  4. その他の企画イベント フルまたはハーフの距離の公道集団ランニングやリレーマラソン大会などへの参加といったランニングの企画から、環境美化活動、救急救命や認知症サポーターなどの講習までさまざまあり、HPやFacebookで告知されます。非会員の場合、参加費をいただくことがあります

Rule of FureaiPatrolふれパトのルール

ふれパトに参加する方々の年齢・性別・職業などは実にさまざまで、当然、価値観も多様です。
そこにこそ、家庭・職場・学校とは異なるボランティアコミュニティの魅力があります。
しかし同時に、そのコミュニティは、お互いの立場や考え方の相違を意識的に尊重しないとすぐ壊れてしまいます。
そこで、ふれパトでは、活動ポリシー、活動ガイドライン、ふれパトを気持ちよく続けるための3つの約束を定めています。
初めてふれパトに参加される方には、必ずお目通しいただきますようお願いいたします。
また、継続して参加されている会員のみなさまも、時折、読み直していただければ幸いです。

活動ポリシー

特定非営利活動法人日本ふれパト協会は、定款で掲げる「市民が互いに助け合い安全・安心に暮らせる社会の形成」の前提には、排除や孤立のない包摂的で寛容な人間関係が不可欠であると考え、主催する活動において次のポリシーを堅持します。

  1. 参加者の互いの違いを尊重し、不当な差別を認めません。
  2. ボランティアの自主性を尊重し、強制や不当な批判を認めません。
  3. 宗教の教義や政治上の主義を広めることを認めません。
  4. 特定の政治家や政党の支持を呼びかけたり、批判したりすることを認めません。
活動ガイドライン

特定非営利活動法人日本ふれパト協会は、定款で掲げる「市民が互いに助け合い安全・安心に暮らせる社会の形成」の前提には、排除や孤立のない包摂的で寛容な人間関係が不可欠であると考え、主催する活動において次のポリシーを堅持します。

  1. 会員は、活動ポリシーに反することがあると考える場合、法務担当理事にお知らせください。理事会が事実関係を調査し、対応を決定します。
  2. 選挙運動期間中、選挙運動に関わる方の活動への参加はご遠慮いただきます。
ふれパトを気持ちよく続けるための3つの約束
  1. SNS上も含め、不審に思う、迷惑と感じる行為があった場合、遠慮なくチーム代表、または理事会にご相談ください。
  2. ふれパトで一緒になった方へ連絡をとる場合、相手が不審に思う、迷惑と感じることのないよう配慮しましょう。
  3. SNSなどにおいて、ふれパトの参加者やまちについて、見た人が気分を悪くするようなことを書く、また、迷惑がかかる、あるいは危険と感じられる写真を掲載することのないよう気をつけましょう。

研修とマニュアル

ふれパトは、公道を集団でランニングする活動です。公道には段差やポールがあり、狭い箇所も多くあります。
もちろん、歩行者、自転車、オートバイ、自動車の往来もあります。
ふれパトでは、ボランティア自身の安全確保を第一とし、周りに迷惑をかけないようにするために、マニュアルを使った研修を行っています。
また、犯罪情勢に応じてパトロールコースを設定したり、視点や声かけを意識したり、行動を付け加えたりする必要があり、そのためのマニュアルや研修も提供しています。

主な研修とマニュアルとして、スタートアップ研修・マニュアル、ステップアップ研修・マニュアルがあります。なお、内容について現在の運用と若干異なる点があります。

*マニュアルはPDFで、研修はYouTubeでご覧いただけます。マニュアル冊子はスタートアップとステップアップのセットで100円+送料で販売しております。購入ご希望の方は、お問い合わせください。

Recognition of Social Issues社会問題の認識

現在の防犯ボランティア団体は、「メンバーの高齢化・固定化」「活動のマンネリ化」「資金不足」という問題に久しく悩んでいます。
防犯ボランティア団体は、①自治体で自治会に割り振られている「防犯協会支部」など、あるいは、②特に子どもの安全確保が社会問題になったときに自治体・警察が地域に働きかけて結成された「見守り隊」などの形をとっています。
そのため、地縁に強く結びついていない働き盛り世代(30~50代)、さらにそれより若い20代が入って来る構造になっていません。
防犯ボランティアの問題のうち高齢化・固定化・マンネリ化は、この構造に起因する部分が大きいと言えます。

資金不足の問題の源も、自主防犯を地縁に頼り過ぎている点にあります。会費や自治体補助金を収入源とする自治会予算によるしかないという団体が大半です。
地縁がますます薄くなる今後において、この構造を変えなければ、地域防犯の衰退は必然です。
日常の主な活動のひとつである防犯の衰退は地縁をますます薄くし、悪循環に陥ります。
災害時など非常時に不可欠な互助が機能しなくなり、問題は防犯に留まりません。住民主体のまちづくりの根幹を揺るがす問題です。

Visionビジョン

日本ふれパト協会は次のような社会の実現を目指しています。

異なる世代・職業・価値観の人々が家庭・職場(学校)に並ぶ第三の居場所としてコミュニティをつくり、創意工夫、切磋琢磨して地域安全ボランティア活動を展開・普及しています。

そのコミュニティは、既存の地縁の自治会などと関わりながら、市町村や都道府県もまたぐ交流に基づく開かれた地縁と、成長し将来につながるふれあいをつくり出し、市民が互いに助け合い安全・安心に暮らせる社会の形成に役立っています。

Information団体概要

団体名 特定非営利活動法人日本ふれパト協会  (ニホンフレパトキョウカイ)

*「ふれパト」「ふれあいランニングパトロール」は、特定非営利活動法人日本ふれパト協会の登録商標です。

住所 〒650-0011
兵庫県 神戸市中央区 下山手通5丁目4番1号 兵庫県警察本部庁舎内
設立年度など
  • 2018年3月3日
    前身の「ひょうごふれあいランニングパトロール」(兵庫県警察・神戸新聞社・アシックスの連携協定に基づくプロジェクト。アドバイザー 摂南大学法学部准教授(当時) 中沼丈晃)結成式
  • 2021年3月30日
    特定非営利活動法人日本ふれパト協会設立認証(所轄庁 神戸市)・法人成立
  • 2021年9月1日
    「ひょうごふれパト」から「日本ふれパト」に体制移行
代表者 代表理事 
中沼 丈晃 (無報酬)
役員
(全員 無報酬)
副代表理事 平田 雅義
副代表理事 福成 忠
理事 今井 豊
理事 竹林 博之
理事 安原 将志
理事 吉岡 秀紀
理事 吉田 昌弘
監事 三木 秋穂
顧問 兵庫県警察本部生活安全部長
事業年度 9月1日から8月31日
会員数 2022年度 267人(正会員(総会議決権有)47人・活動会員(総会議決権無)221人)
定款 定款
事業報告
決算報告
第1期(2021年3月30日~2021年8月31日) 事業報告 決算報告
第2期(2021年9月1日~2022年8月31日) 事業報告 決算報告
第3期(2022年9月1日~2023年8月31日) 事業報告 決算報告

アクセス

〒650-0011
兵庫県 神戸市中央区 下山手通5丁目4番1号 兵庫県警察本部庁舎内

会員証